2008/4/20 日曜日

Pedigree (血統)

Filed under: ニュース — TAZI @ 23:31:19

Roogeの血統の説明です。
この血統図を見ておわかりのようにRoogeはZULOOという牝から生まれた父親違いの子同士の交配で生まれたサルーキです。このようなブリードを「イン ブリード」と言います。しかし父親・母親が全く同じ兄妹という極めて強いクロスではありません。

この図を見て私が思うことは、基礎とするサルーキがBoomslangであることです。
Boomslangはとても有名な素晴らしいスムースサルーキで、現在アメリカのオープンフィールドコーシング大会で「Boomslangカップ」という大会名まで存在するほどです。またその優勝トロフィーはBoomslangの銅像です。
クラシックサルーキマガジンなどでも何度か特集で紹介されているスペシャルなサルーキです。2007年版にもウェストミンスタードッグショーで活躍しているBoomslangの写真が掲載されています。

Pedigree (血統)

Filed under: ニュース — TAZI @ 23:29:30

このブリードはBoomslangに極めて近いサルーキを誕生させるための計画だと私は思います。
そしてBoomslangから生まれたZulooもやはりBoomslangに似た素晴らしいスムースサルーキです。
そしてZulooの相手となったオスの、まずはBarracoodaからのご紹介をいたします。
Barracoodaは「Chubasco Barracooda」とありますが、これはイギリスの犬舎で生まれた限りなく白色に近いクリームの毛色のスムースサルーキです。
外国の場合、犬の名前をつける際に相手の犬舎名をつけて送る場合もあります。または自分の犬舎名と相手の犬舎名をつける場合もあります。例えばTooregの父犬“DADAELIS CHUBASCO
TIGERWOOD”のように。

Barracoodaの親はサウジアラビアからのサルーキだそうです。おそらくDesert Bredだと思います。犬の名前を見てもたぶんそうだと思います。
Barracoodaをイギリスから輸入し、そのイギリスの犬舎へChubascoはブラックタンの牝のスムースサルーキを輸出しています。
そしてそれはTooregの兄妹です。

サルーキのスペシャリスト達のブリードは素晴らしいサルーキ達でつくられた系統を重要視します。そしてそのサルーキに似た子供を繁殖させようと考えます。これが本当のブリードです。「チャンピオン」だとか「インターナショナルチャンピオン」だとかは自分のブリードには全く関係ありません。素晴らしい血統書をつくるのではなく、素晴らしいサルーキを誕生させるのですから当然なことであると私は思います。

インブリードによって素晴らしいサルーキに似た子を誕生させ、その系統を維持していきながら極端なクロスブリードは避けながらつなげていく。それがラインのようにつながるブリードがラインブリードなのです。
「犬舎名がつなげればラインブリード」というのは私にとっては間違いであります。
同じ犬舎名であっても全くちがう系統でのブリードはアウトブリードになります。
これは初歩的な知識です。
ラインを組んだブリードをしようと思ったら相当な年月と回数が必要です。もしくはラインを組まれて誕生したサルーキに同じラインをもつサルーキと交配することです。

Pedigree (血統)

Filed under: ニュース — TAZI @ 23:27:24

次にCH.ISSIBAA’S AALONGO AT PATAYANです。
これもまたとてつもなく素晴らしいサルーキです。
ISSIBAAはアメリカの有名犬舎であり、ブリーダーのシャロンさんは2003年のナショナルでジャッジをされているスペシャリストです。 私は昨年のナショナルで会いたいと思っていたのですがご不在でした。いつかお会いしたいと思っている人です。
Chubascoのジョアンさんとシャロンさんは30年以上の友だちだそうです。
CH.ISSIBAA’S AALONGO AT PATAYANは写真でしか見たことがありません。
そしてTAZIに来たRoogeはこのサルーキによく似ているんです。

このサルーキはISSIBAAの繁殖で生まれた子ですが、名前の後ろに“PATAYAN”とあります。この名前は是非日本の方にも覚えていただきたいアメリカでも伝説的な犬舎の名前です。
犬舎オーナーの名前はフランクカッサーノさんです。アメリカでも偉大な方として有名です。
ISSIBAAからPATAYANへ譲られたとても素晴らしいスムースサルーキです。

Pedigree (血統)

Filed under: ニュース — TAZI @ 23:20:30

私は今年のニューメキシコでこの系図にある多くのサルーキを実際に見て触れてきました。
Roogeの父親のChubasco Sloo・母親のChubasco Gaadzooks・祖父のChubasco Barracooda・祖母Chubasco Zuloo。Boomslangはもう亡くなってしまっていますが、その功績や写真は沢山見れました。
そしてその中でRoogeはアメリカのスペシャリストから「譲ってほしい」と声のかかった子であり、Tooneesiaは本来Chubascoに残し次のChubascoを受け継ぐサルーキであったのを私がかなりの無理を言って譲ってもらったスムースサルーキなんです。
そしてこのスムースサルーキが日本に来たことを世界の多くの方が知っています。
またこのTAZIのホームページはアメリカの他、イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・ベルギー・スェーデン・ニュージーランド・オーストリア・トルコ・サウジアラビア・ロシア・中国・台湾・韓国・ポーランドなど世界からのアクセスがあります。

この血統図を見て私が思うことは、サルーキに情熱をもった世界的にも偉大なブリーダーが素晴らしいサルーキの遺伝子で素晴らしいサルーキを誕生させるためのブリードをし誕生したサルーキだということです。
そしてこの血を受け継ぐサルーキを持つことが特別な意味を持つこと。
それはこの血統図と、そこにあるブリーダーの考えや熱意にあると私は思います。

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