このブリードはBoomslangに極めて近いサルーキを誕生させるための計画だと私は思います。
そしてBoomslangから生まれたZulooもやはりBoomslangに似た素晴らしいスムースサルーキです。
そしてZulooの相手となったオスの、まずはBarracoodaからのご紹介をいたします。
Barracoodaは「Chubasco Barracooda」とありますが、これはイギリスの犬舎で生まれた限りなく白色に近いクリームの毛色のスムースサルーキです。
外国の場合、犬の名前をつける際に相手の犬舎名をつけて送る場合もあります。または自分の犬舎名と相手の犬舎名をつける場合もあります。例えばTooregの父犬“DADAELIS CHUBASCO
TIGERWOOD”のように。
Barracoodaの親はサウジアラビアからのサルーキだそうです。おそらくDesert Bredだと思います。犬の名前を見てもたぶんそうだと思います。
Barracoodaをイギリスから輸入し、そのイギリスの犬舎へChubascoはブラックタンの牝のスムースサルーキを輸出しています。
そしてそれはTooregの兄妹です。
サルーキのスペシャリスト達のブリードは素晴らしいサルーキ達でつくられた系統を重要視します。そしてそのサルーキに似た子供を繁殖させようと考えます。これが本当のブリードです。「チャンピオン」だとか「インターナショナルチャンピオン」だとかは自分のブリードには全く関係ありません。素晴らしい血統書をつくるのではなく、素晴らしいサルーキを誕生させるのですから当然なことであると私は思います。
インブリードによって素晴らしいサルーキに似た子を誕生させ、その系統を維持していきながら極端なクロスブリードは避けながらつなげていく。それがラインのようにつながるブリードがラインブリードなのです。
「犬舎名がつなげればラインブリード」というのは私にとっては間違いであります。
同じ犬舎名であっても全くちがう系統でのブリードはアウトブリードになります。
これは初歩的な知識です。
ラインを組んだブリードをしようと思ったら相当な年月と回数が必要です。もしくはラインを組まれて誕生したサルーキに同じラインをもつサルーキと交配することです。