2012litter 誕生
フェザードとスムースについて。
今回のベビーはフェザードとスムースのブリーディングになります。
そこから誕生する子犬は、フェザードとスムースの両方が産まれます。
しかし現段階ではフェザードなのかスムースなのかはまだわかりません。
生後2~3週間でわかってきます。
フェザードとスムースについて。
今回のベビーはフェザードとスムースのブリーディングになります。
そこから誕生する子犬は、フェザードとスムースの両方が産まれます。
しかし現段階ではフェザードなのかスムースなのかはまだわかりません。
生後2~3週間でわかってきます。
ジャンのオーナーさまからジャンの写真が届きました。
ふわふわなコートはすっかり抜け落ち、きれいなレッドになりました。
アイラインはとてもはっきりしていて格好いいジャンです。
このようにサルーキの成長過程では稀に身体中に産毛のようなコートに覆われて成長をする子がいますが、その後成長をするにあたり柔らかいコートは徐々に抜け落ち本来のコートが表に出てきます。
また去勢や避妊の手術をした子にも同じように綿毛のようなコートが出てくる子もいます。
しかし去勢・避妊手術後に出てくるこのようなコートは抜け落ちる事はないようです。コートが出てくる原因はわかっていないようです。
スムースサルーキのAmurootatです。
スムースサルーキには耳やしっぽなどに長く伸びるフェザリング(飾り毛)はありません。
身体の毛もフェザードのタイプより短いです。なのでフェザードのサルーキよりもツルっとした感じに見えます。また体毛が短い分、ボディラインもしっかり見えてしまいます。
私はスムースサルーキの場合、Chubascoの血統を好みます。その理由は骨格が程よくガッチリしており、筋肉のつきかたもとても好きだからです。
サルーキは同じ犬種でも様々なタイプがあります。身体がガッチリしているもの、細身でしなやかなボディをしていて決して痩せているのではなくしっかりとした筋肉がついているものもいます。私はアメリカのケンタッキーで行われるサルーキナショナルショーと、ニューメキシコでのハンティング、そしてロサンゼルスのLompocでのショーなどで様々なサルーキを見てきました。そして良いと思う理想をもっています。
スムースサルーキは特に、ゴツくなっても痩せすぎてもよくない理想の難しいタイプだと思います。
逆にいえばスムースサルーキで美しい場合、そのタイプのフェザードは間違いなく美しいと思います。
サルーキの走行中の写真です。
前脚の中手(パスターン)は着地時にはここまで地面に接し、そして蹴り上げる寸前はここまで関節を曲げ蹴り上げます。
偶然なのか、それとも地面の変化に対応しているのか、滑りやすい芝の上では更に深く着地をしています。
ドッグショーをしていて感じた事ですがサルーキのトロット歩行は芝生の歩行と、土やアスファルトやコンクリートの地面の硬い時との歩行は違うように思います。
芝生の上では足を高く上げるような歩行になるように感じます。
このような着地の瞬間を見ると手根(カーパス)あたりにある肉球はしっかりと役目を果たしているように感じます。また自由運動の後ではその肉球にしっかりと土が着いています。
人間よりもはるかに細い足ですが、はるかに速いスピードで走る脚。受ける衝撃もとても強いものだと思いますが、それを吸収するサスペンションのような足と関節、強い筋肉と爪が整っているのでしょう。
ルナ(Pasithea) と ミエル(Hauroovatat) です。
ミエル:
オーナーさまより雪景色の中のドッグランでの写真を送っていただきました。 フェザードとスムースのちがいの他、ルナのタイプとミエルのタイプでは走り方や性格面でも違いがあります。
またこれだけの雪の中で遊ばせているとフェザードのルナには雪が玉になって身体に着いてきますが、スムースのミエルには雪が身体に着かないというオーナーさまからの発見がありました。 確かに私も山や河原などでの散歩中に草むらに入ってしまった場合、草の種子がサルーキの身体にまとわり着いてしまう事がよくあります。フェザードの場合は毛に絡んでしまい取り除くのに大変ですが、スムースの場合は手で払うだけで容易に取り除けます。また付着する量も圧倒的にスムースの方が少ないです。
同じサルーキですがタイプによって様々な違いが生活にも出てきます。非常に興味深い発見です。
ガガの成長の写真をまとめてみました。
ガガはこのタイプとして私の計画から理想のサルーキへと成長をしています。
生後50日目のガガ:
生後50日目のガガです。 このように立たせるのは骨格構成を見るためです。この時期から構成が見えてきますのでそこから成犬になった頃の予想をします。しかしその予想は親や先祖の遺伝子が強く影響をすることを元に考えます。必ず先祖に似た子になってきます。
生後1カ月のガガ:
生後1カ月のガガです。この頃から子犬たちはとても活発になってきます。夜明けと同時に起き、兄妹犬たちとワンワン、ガウガウはしゃぎ回ります。しかしそれはこの子たちにとってなくてはならない犬社会の勉強の時期になります。噛んだり噛まれたり、怒ったり怒られたりの経験がこの子たちの勉強になっているんだと見ていて感じます。
しかし・・・顔は天使のように可愛いんですがこの頃の子犬たちは怖いもの知らずのちびっ子ギャングです。。。繁殖者は夜明けと同時に大掃除をしなければいけない大変な時期です。。。可愛いから全てが許せますけどね。。。
生後3カ月ごろのガガ:
生後3カ月ごろのガガです。この頃になると子犬たちは新しいオーナーさんの元へ巣立っていきます。親や兄妹たちから離れた子犬たちはそこから新しい経験が始まります。
そしてその子の個性もできてきます。 飼い主さんも子犬もその環境に慣れるまで時間がかかります。初めてサルーキを迎え入れられる方には子犬も飼い主さんもお互いに初めての経験であり困惑する時期でもあります。しかし月日が経つと飼い主さんは子犬たちの行動から段々と気持ちが伝わるようになり、子犬たちは自分を理解されて安心してきます。気持ちが通じ合ってきます。
5ヶ月のガガ:
お互いが慣れてくると子犬には安心感が出てきます。子犬はその家の家族になります。そして幼少期に兄妹犬たちとジャレて遊んでいた行動を家族にしてきます。この頃には身体能力や体力、スタミナも人間以上のものになってきます。同じ兄妹でも個体差があるようですが、この頃のサルーキはなかなかのやんちゃ者です。体力が有り余っているんですね。 できるだけドッグランなどで自由に遊ばせることが良いと私は思います。サルーキは猟犬であり、そしてアスリートです。体力・気力ともにその資質をもった犬種です。特に若い時期はそれを発散させることは大事だと私は思います。
生後6ヶ月ごろのガガ:
生後6ヶ月ごろのガガです。
TAZIの子犬の事しかわかりませんが、子犬がやんちゃな時期はこの6ヶ月ごろをピークと感じます。ここから徐々に落ち着きがでてくるように思います。そこからのサルーキたちは一緒に生活をしていてとても良いです。美しさや気品。伴侶としてとてもいい犬たちです。
そして現在生後9ヶ月のガガ:
この頃になると体型はより締り、成犬らしいボディになってきます。幼少期の写真と比べると幼児体型のようなふっくら感がなくなり筋肉の発育が目立ってきます。私はTAZIのオーナーさんになられた方には幼少期はちょっと太り気味と感じるくらいがちょうどいいと伝えています。それがこの時期になってくると丁度いい感じになってきます。 しかし血統などタイプによって成長の仕方も違いがあります。2010年の子たちとChubascoのラインの子たちとでは成長の仕方に違いがあります。2010年の子たちの方がサイズが上がるのが早く、Chubascoのラインの子たちは徐々に成熟していくような成長をしています。共に3歳が完成されたボディになると私は感じます。
TAZI 2010Litter のサルーキたちもとても良いサルーキに育っていると思います。
3月にはオーナーさんたちとオフ会も計画しております。また中部インターナショナルドッグショーではPJもデビューをします。
昨年の年末から仕事の忙しい日が続いていますが暖かい春はもうすぐそこにまで来ており、またオーナー様の皆さんとサルーキたちと一緒に今年の楽しい思い出をつくっていこうと思っています。
小さな楽しみは大きなものに変わるように思います。
ジャンはとても鮮やかできれいなレッドです。 私は以前からChubasco ラインから生れる毛色もとても楽しみでした。ジャンのようなダークレッド。そしてこれより濃くなるとマホガニーレッドとなります。
Chubasco ラインにはこの他の先祖の毛色にレッドグリズルやマホガニーグリズルなどがいます。これらはラインブリーディングをすることによって誕生しやすくなります。
ジャンは子犬の時の毛色から成長に伴い大きな変化がありました。
その様子を写真で掲載します。オーナー様からも連絡をとりながらその成長を見てきました。そして素晴らしいサルーキに成長をしたジャンです。
月齢の若い順番に掲載します。成長による変化を見てください。
子犬用に仮設のドッグランをつくり、成長盛りの子犬たちに太陽の光を浴びさせ自由な運動をさせました。
この時期の食事と日光浴、自由運動は後に与える影響が大きいと私は思います。
Tazi Jp’s Dagda of Chubasco.ジャンです! 土曜日ジャンのオーナーさんと近くのドッグランでお会いしたときの写真です。
ふわふわのダウニーコートは成長と共に無くなり、下にあったダークレッドの毛色が見えてきました。
このアイラインはこの系統によるものです。
そしてそれと共にバランスのいいボディラインもはっきり見えてきました。
これがこのLitterたちのタイプです。 まだまだ成長段階なのでもっと良くなってくると思います。
Tazi Jp’s Amurootat of Chubasco.S
サルーキにはコートのタイプとしてフェザードタイプとスムースタイプがあります。スムースは単にフリンジ(飾り毛)が無いだけでなく、ボディのコートもフェザードに比べて短毛になっています。
飾り毛は耳や尻尾のほか、足の指の間からの飾り毛もスムースタイプにはありません。
フェザードタイプとスムースタイプは個体のもつ遺伝子が違います。
TAZI 2009Litter からは3頭のスムースサルーキが誕生しました。そしてその名前に “.S ” の印が入ります。
“.S ” の印は “Smooth” の 意味です。 これはTAZIのこのサルーキがいつか子孫を残しこのサルーキが先祖になったとき、ここにスムースのサルーキがいる
表記のために名前に印をつけています。
サルーキの場合、フェザードとスムースの異種区別はされておりません。なのでTAZIの2009 Litterのようにフェザードタイプとスムースタイプとの交配は行われています。
しかし血統書にフェザードとスムースの記載はありませんのでTAZIは
名前に“.S ” の印を入れそこに表現型(phenotype)のスムース遺伝子個体があることがわかるようにしています。
「スムースサルーキの知識」
スムースサルーキは片親が必ずスムースでないと誕生しません。 両親がスムースタイプからでもフェザードは誕生します。
両親がスムースタイプから生れたフェザードの雄と雌を交配してもフェザード同士の交配ならばスムースタイプは誕生しません。
必ず父親もしくは母親がスムースタイプでないとスムースの遺伝子は表現型として出てこないのです。
すべてスムースタイプに誕生させる方法もあります。 しかしそのような知識は一般では必要なく、また生命の誕生に関わる重要なことなのでここでの記載は控えます。
知れば試したくなる・・・ そこに意味はないように私は思うからです。
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